完全ワイヤレスイヤホンNUARL NT01AXレビュー

 

NUARL NT01AXとは

NT01シリーズ最上位のアドバンスドモデル NUARL NT01AX

イヤホンブランドの「NUARL(ヌアール)」から発売されている完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデルです。

NUARL(ヌアール)について

「NUARL(ヌアール)」は、これまで携わってきたモノづくりのノウハウを生かし独自の製品として創り出した「日常に自然になじむ」をコンセプトとしたオリジナルプランドです。
NUARLの製品は自社で開発し、デザインは日本国内のインダストリアルデザイナーに外注して作られています。
製造自体は中国の協力工場を使用しながらも、中国と日本の自社スタッフが協力して品質管理しています。
一般的なライセンス生産と異なり、MTIならではの製造ネットワークを駆使することで通常の委託生産ではできない独自の製品をお届けしています。

コンセプトは NATURAL DAYS 日常の中に自然に馴染むプロダクトであること

 

 

完全True Wireless?

左右分離型イヤフォンはすでに多くのメーカーが参入し、また低価格化も進んだことで、完全普及モードに入ったと言っていいだろう。そんな中、「TrueWireless」という言葉が一人歩きしているようにも思える。

NUARL「NT01AX」

再生機との接続がワイヤレスというだけでなく、左右も繋がってないからTrueWirelessだろうと思っている方もいらっしゃるかもしれないが、実はTrueWirelessはQualcommの音声伝送技術の名称である。

一般的にQualcommのSocを搭載した左右分離型イヤフォンは、左側がBluetooth経由で音楽を受信し、左チャンネルの音を再生するとともに、右側へ右チャンネルの信号を伝送する(左右逆の設計もあり得る)。現在のBluetoothの仕様では、再生機と受信機が1対1でペアリングするので、左右の音を分けてデバイスに伝送する事ができないからである。この伝送方式を「TrueWireless Stereo」と呼んでいる。

左右分離型で音切れが問題になるのは、この左右間の伝送が途切れるからだ。電波は水の中を伝送できないわけだが、頭というのは大量の血液が循環するため、頭の中を直進できない。そこで各社とも、音切れを無くすために、電波出力を上げたり、アンテナ形状を工夫したりして、頭を迂回して左右を接続している。

音切れしにくいことで知られるNFMIは、この左右間の伝送を、電波ではなく電磁誘導で伝送する。平たく言えば、磁力で伝送するわけだ。磁力は水中でも伝送できるため、頭の中を突き抜けて左右間を伝送できる。だから、音切れに強いと言われている。

一方でQualcommでは、すでに2017年からBluetoothで複数のデバイスに同時接続できる技術展示を行なっていた。その延長線上として、左右の音をBluetoothで別々に伝送する「TrueWireless Stereo Plus」という技術を実現した。

左右を独立して伝送できれば、左右間の音切れ問題は解決する。このTrueWireless Stereo Plusを搭載したのが、NUARLの「NT01AX」だ。昨年12月14日の発売で、価格は18,000円となっている。今回はこのイヤフォンを試してみたい。

TrueWireless Stereo Plusに対応したNUARLの「NT01AX」

左右完全分離伝送のメリット

TrueWireless Stereo Plusを実現するには、イヤフォン側にQualcomm製の対応Socが必要となる。NT01AXに搭載されているのは「QCC3026」で、今月に入って同Socを搭載した別メーカーのイヤフォンも登場してきている。

「QCC302X」シリーズの上位互換として、「QCC5100」シリーズというSocもある。こちらはTrueWireless Stereo Plusに対応するだけでなく、Qualcommのローレイテンシー技術「Qualcomm aptX Adaptive」にも対応する。こちらを搭載した高級モデルもそのうちリリースされてくるだろう。

一方で再生機側、すなわちスマートフォン側も、Snapdragon 845/855が必須となっている。すでに845搭載スマホもいくつか出ているが、既存モデルはTrueWireless Stereo Plusには非対応である。

Snapdragonは、チップ自体は同じでもオプション機能をどれだけONにするかで価格が変わってくる。既存モデルは機能を殺してあるという事だろう。今後、ファームウェアのアップデートで対応できるスマホも出てくるかもしれない。加えて正規対応モデルの発売も期待したいところだ。

TrueWireless Stereo Plusによる伝送には、音切れ以外のメリットがある。従来は1つの電波で2ch分の信号を伝送しなければならなかったため、接続の安定性とビットレートの天秤で、ギリギリのせめぎ合いを行なっていた。しかし今後は2つの電波でそれぞれ独立して1chを伝送すればいいので、接続の安定性が見込めるほか、ビットレートの向上も期待できる。

またイヤフォン側も、片方で受けて反対側へ伝送していると、片側だけバッテリーの消耗が激しいという事になる。例えば右側はまだバッテリーが十分なのに、左側のバッテリーがないために両方使えなくなるわけだ。しかし今後は左右別々に受信するので、バッテリーの減りが均等になる。同じバッテリー実装でも、連続利用時間は伸びるはずだ。

加えて音響設計上も、左右をまったく同じ回路にできるため、エンクロージャ容積が左右均等にできたり、製品サイズを小型化できるといったメリットもある。

 

音質がよい(と思う)

完全ワイヤレスに音質を求めるのはどうかと思いますし、そこまで良い耳を持っていないですし、音質に関しては好みがあると思いますが、個人的には満足できる音質です。
カナル型なので使用するイヤーピースによってかなり音質も変わると思います。
それでも完全ワイヤレスでこのレベルなら問題無いレベルかと思います。
イヤーピースは後述しますが、低反発のイヤーピースを使用して使ってますが、ほんの少しだけこもったような感じがしないでもないです。
もしかするとエージングしたりイヤーピースを変えると改善されるかもしれないです。
あとは好みの問題ですが、個人的にはQ35のほうが好きかなって感じです。

高級感のある本体

先にお話ししたように、現時点ではまだTrueWireless Stereo Plusに対応したスマートフォンがない。したがって現時点での「NT01AX」は、若干先物買いという事になる。ただTrueWireless Stereo Plusが使えない相手に対しては、従来通りTrueWireless Stereoで接続するので、使えないわけではない。

また、新Socである「QCC3026」は、受信感度が大幅に向上しており、電波強度に応じたバッファリングのアルゴリズムも見直されている。現在のスマホ接続でも、メリットがあるはずだ。

ではまずハードウェアから見ていこう。イヤフォン本体のカラーはブラックゴールドとなっているが、光沢のあるチタンカラーといった風情で、なかなか高級感がある。IPX4相当の耐水性能を持つ。

カラーはブラックゴールドのみ

ドライバーは6mm径のダイナミック型で、振動板に硬質炭素素材のグラフェンをコーティング。高域の再現性及び応答性にメリットがあるという。連続再生時間は、SBCおよびAAC接続時は約10時間で、aptX接続時のみ約7時間となっている。リスニング時のノイズキャンセリング機能はない。

耳へのおさまりが良い設計

イヤピースは、シリコンタイプのものがS/M/L3タイプのほか、シリコン型イヤピースとしてファンも多いSpinFitの半傘タイプのものがやはりS/M/L3タイプ付属する。耳に固定するためのイヤーループはS/Lの2タイプが付属。