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地球上どこでも使用可能なブラックベリー? グローバルスターのSPOT Xなら圏外知らず

「通話エリアは地球です」というキャッチフレーズで20年前にサービスを開始した衛星電話サービス「イリジウム」を覚えている人はいるでしょうか?そのころはまだ携帯電話は2Gの時代で、圏外のエリアも多くありました。

今や世界のほぼ全域でスマートフォンが使えるようになり、衛星電話は特殊なユーザー向けの製品になっています。衛星電話の名前を聞くのは紛争地域で現地の通信に使われた、なんて話題があるときくらいでしょう。

しかし実は、一般人でも手ごろに買える衛星電話端末が今でも販売されています。「グローバルスター」が展開する最新のQWERTYキーボード付きメッセージ端末「SPOT X」は地球上のほぼ全域をカバー、圏外ゼロで使えるのです。

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グローバルスター(Globalstar)は1998年にサービスを開始したのち、2013年には第二世代の人工衛星24個を打ち上げて新しいサービスを展開しています。この24個の衛星が地球上のほぼ全域をカバー。北極圏などはカバーされていないものの、一般人が渡航する国ではほとんど使えると言えるでしょう。

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グローバルスターの現在のサービスは衛星を使ったトラッキングなどB2B向けが主流です。それ以外にもコンシューマー向けのサービスをSPOTというブランドで展開しています。一般人向けの端末も販売されており、SPOT Xはテキストメッセージ(SMS)機能や位置情報サービスが利用できます。

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SPOT Xの本体サイズは166.1×73.7×23.9mm、198.4g。武骨なデザインですがオレンジの色はアクティブ系の端末によくある色合いなので、アウトドアユースにぴったりともいえます。また昨今のスマートフォンは200g近い重さのモノもありますから、思ったほど重いとは感じられません。ディスプレイは2.7インチモノクロですが、メッセージのやりとりに使うのなら十分でしょう。IP67の防水防塵に対応します。

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本体価格は249.99ドル、購入時に契約を結ぶと199.99ドルに割引されます。月額料金は12か月契約で11.95ドルから。あるいは単月契約なら14.95ドルから。この料金に毎月20通の無料SMSが含まれます。つまり1通あたり約0.6ドル(約65円)。20通以降は1通あたり0.25セント(約27円)になります。

SPOT Xの契約にはアメリカ携帯電話番号が付与されるので、他のスマートフォンにSMSを送ったり、あるいは自分のアメリカの番号にSMSを送ってもらうこともできるのです。またSMS経由でのメールの送受信も可能とのこと。衛星電話っていうと高いイメージがありますが、意外と維持費も安いですね。

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他にはSOS発信無制限、トラッキングサービスなども利用可能。ちょっと興味が出てきた人もいるでしょうが、残念ながら日本語は未対応で英語だけになります。でも登山用途などで緊急連絡がいつでも必要な人なら十分実用性はあるでしょう。

このようにいざってときに確実に世界中のだれとでも連絡が取れるSPOT Xですが、衛星電話サービスならではの弱点があります。それは屋根などがあると通信できないのです。SPOT Xには大きく太いアンテナがついていますが、アンテナそのものは円筒の先の部分にあります。ここを屋根や樹木などが覆うと、宇宙を飛んでいる人工衛星との通信ができないのです。山の中で使いたいときは、上空が見える場所にいる必要があります。

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都会の街中では高層ビルが多く電波が入りにくいこともありますし、室内では当然のことで使えません。そのため日常的な利用には向いていません。でも長期の休みの時に未開の地へいく、なんてアドベンチャー好きな人ならぜひとも持ちたいもの。1か月契約からできるので休みの時だけ利用する、といった使い方もできるでしょう。

なおこのSPOT Xは2019年10月22日からロサンゼルスで開催されたMWC19 Los Angelesの会場のグローバルスターブースで展示されていました。展示員によると「SPOT XをスマートフォンとBluetooth接続すれば、キーボードになる」なんて話もあったのですが、展示機はモックアップなので試すことはできませんでした。もしそれが本当ならBluetoothキーボードとして使えるので普段から持ち運びたくなります。どこかで実機をテストしてみたいものです。