ソニー最上位イヤフォン「IER-Z1R」レビュー!

新たなハイエンドイヤホン「SONY IER-Z1R」がリリースされたのはご存知でしょうか。

製品のコンセプトは「空気感までも描き尽くす高音質」今までのイヤホンのイメージを覆す様な空間表現を実現。イヤホンの枠組みを超えた広いスケールの音質が特徴の製品を目指したとのこと。

優れた音質を発揮するためにイヤホンの心臓部とも言えるドライバー部分には3つの異なるドライバーを組み合わせた新しいハイブリッドドライバーユニットシステムを採用。

 

 

 

 

①【低~中高音域】12mmダイナミックドライバーユニット
②【高音域】BAドライバーユニット
③【超高音域】5mmダイナミックドライバーユニット

という少し珍しい構成が特徴となっております。

 

 

 

『IER-Z1R』は、低音域から中高音域、高音域、超高音域と、割り当てられた帯域の異なる3つのドライバーユニットを組み合わせた、「HDハイブリッドドライバーシステム」を搭載しています。また、それぞれのドライバーユニットが出力した音波が最適な位相で合わさるよう、音が伝わる経路を緻密に調整した新開発の「リファインドフェイズ・ストラクチャー」で、楽器やボーカル本来の音色を再現すると同時に、今までにないような音の分離感を実現します。加えて、インナーハウジングにはマグネシウム合金を採用し、不要な振動を極限まで抑えることでクリアな音質を楽しめます。ハウジングには、非常に高い硬度と耐食性を持つジルコニウム合金を採用。

 

最大の特徴は、3つの異なるドライバーの長所を組み合わせた「HDハイブリッドドライバーシステム」だ。ユニットの構成としては、低~中高域向けに12mm径のダイナミック型×1、高音域向けにバランスドアーマチュア(BA)×1、超高音向けに5mmのダイナミック型×1を搭載している。いわゆる“ハイブリッド型”だ。

ただ、ハイブリッド型イヤフォンでよく見るのは“低域をダイナミック型に”“高域をBA型に”まかせる組み合わせ。しかし、IER-Z1Rは低域と超高域をダイナミック型に、高域をBAに任せているのがユニークな点だ。

超高域用のダイナミックドライバには、アルミコートLCP振動板と外磁型磁気回路を採用しているほか、前述のように口径を5mmに小型化している。これがミソで、小さい事で音導管に対して同軸上にドライバーを配置でき、スムーズに、減衰させずに音を出す事で、100kHzまでの再生に対応したとのこと。

低域の12mmダイナミックドライバには、ヘッドフォンの「MDR-Z1R」などと同様に、振動板の中央部分を、内部損失が高いマグネシウム合金としている。エッジ部分は、アルミニウムコートLCPだ。

高域用のBAユニットにもこだわりがある。振動板には、前述のマグネシウム合金を採用。ボイスコイルには、伝送効率の高い銀コート銅線を使っている。端子部には、金メッキを施し、導電性を向上させた。こうした工夫で、入力信号に対して忠実に動き、微細な音を表現できるという。

 

 

宝石や高級腕時計のようなデザイン

ハウジングの表面には、ジルコニウム合金を使っている。硬度が高く、傷がつきにくいだけでなく、耐食性にも優れ、長年使えるという。ハウジングカバーには鱗のような模様があるが、これはペルラージュ加工と呼ばれるもの。光沢と組合わさり、まるで宝石か高級腕時計を手にしているような雰囲気だ。重量は約26gと、適度な重さがあり、これも高級感に繋がっている。

 

 

音質・サウンドは??

 

そして、肝心のサウンドはというと、イヤホンという枠組みを超えた自然な音場表現と表情の豊かさに驚かされた。低域にたっぷりとした量感を持ち、それにエッジの効いた高域を組み合わせた、パワフルさとクリアさが巧みに融合したソニーならではのサウンドキャラクターはこのIER-Z1Rにも受け継がれているが、カナル型イヤホンによくある近距離にエネルギー感が集中した筋肉質なサウンドではなく、音場がとても自然に広がった、ニュートラルバランスの音色と音場を持ち合わせている。結果として、音数が多く重層的な表現をしているのにもかかわらず、開放型ヘッドホンやニアフィールドスピーカーを聴いているかのような、肩の力が抜けた自然なサウンドを楽しむことができる。

いっぽうで、音色の色鮮やかさや表現力の高さも特筆だ。ピアノはとてものびのびとした音を聴かせてくれるし、弦楽器はボーイングの微妙なビブラートまでしっかり再現してくれる。おかけで、演奏がとてもリアルに感じられ、聴き慣れたはずの楽曲が普段より格段に臨場感の高いサウンドに生まれ変わってくれる。歌声が、演奏が、とても活き活きとしている。聴いていて、とても楽しいサウンドだ。