「Galaxy Tab S6」レビュー!!デスクトップ体験を刷新したAndroidタブレット

 

 

サムスンが米国で発表した新Androidタブレット「Galaxy Tab S6」。米Engadgetより速攻レビュー記事をお届けします。なお、日本での発売の有無については記事掲載時点で明らかにされていません。

もはや希少な存在となったハイエンドのAndroidタブレット。粘り強く出し続けているサムスンから今年も新製品が発表されました。7月31日に米国で発表された「Galaxy Tab S6」は、昨年発売されたTab S4を的確にアップグレードしたモデルです。

Galaxy Tab S6は、携帯性、薄型軽量のデザイン、パワフルな性能、そして便利なマルチタスク機能を備え、まさに外出先で仕事をこなす人のために設計された2-in-1タブレットといえる製品です。筆者(米EngadgetのCherlynn Low記者)がこの製品の試用して得た印象では、S4からのブラッシュアップはかなり満足いくものでした。

Tab S6は、前モデルと同様に薄くて軽いデザインを継承。その厚みはたったの5.7。S4の7.1mmからさらに薄くなっています。ディスプレイは10.1インチで、Super AMOLED(有機EL)ディスプレイを採用。筆者が魅力だと感じたのは、その新しいカラーバリエーション。新色のRose Blush(ほほを染めるバラ色)とCloud Blue(空の青色)は、上品さを保ちつつも目にとまる素晴らしい仕上がりです。

Tab S4で改善が必要だと感じていた点は、 そのキーボードの使いづらさでした。それが今回のTab S6のキーボードケースでは見事に解決されています。

最大の変更点はトラックパッドが追加されたこと。なんと! スプレッドシート上で注意をはらってセルを選択する必要がなくなったのです。これでPCからGalaxy Tabへ置き換える障壁がまた1つ減りました。実際問題として、キーボードがあるのにタッチパッドを使えないのは画竜点睛を欠く感があったので、この追加は空白を埋める大きなアップデートと言えるでしょう。

Tab S6のトラックパッドは一般的なPCのそれよりも少し小さめですが、小気味良くキビキビと動きます。2本指のスクロールやズームのジェスチャーもきちんと動作します。

一方で、Tab S4のキーボードと比べて削除されたものもあります。それはスペースバーの横にあった「ソフトウェアキーボード立ち上げキー」です。Tab S6ではこの実用的でないボタンの代わりに、Fnホットキーを搭載。FnキーはAndroidからDeXデスクトップモードへの切り替えにも使うため、このデバイスにとってはより重要なキーと言えます。

Galaxyシリーズをデスクトップのようにつかう「DeXモード」ですが、これはまだ完全なデスクトップOSの代替品となり得る存在ではありません。結局のところ起動するアプリはAndroid向けのものなので、たとえばGoogleドキュメントを起動したとしても、モバイル版をデスクトップスタイルで表示するだけです。

そして、Tab S6では、DeXモードを立ち上げるのに数秒かかり、通常のAndroidに戻すのにもまた数秒かかります。とはいえ、DeXモードがあることで少なくとも一般的なノートPCと同じように、複数のウインドウを並べたり、重ねたりといった表示はできます。Chrome OSではありませんが、簡単な事務作業程度なら十分な代替手段になりえます。

キーボードケースはスタンドを内蔵し、簡単な調整だけでさまざまな角度で本体を支えることができます。キーボードを使わないときは本体から外すとさらに軽くなるので、YouTubeのビデオを見ながらソファでリラックス、といった使い方にも対応できます。

このキーボードケースはちょっとトリッキーな仕様で、キックスタンド部とキーボード部の2つのパーツから成っています。キーボードはタブレット側面のピンで脱着できるようになっています。ケースの背面の部分はその上部3分の1がマグネットで留まるようになっていて、Sペンを格納するための窪みがつけられています。そしてその下3分の2の部分については、接着材で貼り付けるようになっています。非常に強力な接着剤を使っていて、剥がすときに細心の注意を要します。何度も脱着することがないよう、装着するときは正確に貼り合わせたいものです。

Sペンの収納は先述の通り、本体に穴があるわけではなく、背面にマグネットで貼り付ける形になっています。貼り付けたら充電される仕組みで、充電中はバッテリー残量がタブレット上に表示されます。

SペンはGalaxy Note 9と同じようにBluetooth機能を搭載しています。さらに、より便利に使えるジェスチャーが追加されています。Sペンのボタンを押しながら手首を上下左右に振ることで、ジェスチャー動作を実行できます。

たとえば、カメラアプリを開いた状態でボタン+Sペン上振りをすると、アウトカメラ インカメラへの切り替えができます。左右に振ることで、カメラモードの切り替え(ポートレート、Pro、オートなど)もできます。タブレットの設定でSペンジェスチャー機能をカスタマイズできますが、典型的な動作はプリセットされています。たとえば音楽再生時にSペンのボタンを押すと一時停止しますが、PowerPointで同じ操作をすると次のスライドに進みます。サムスンはSペンジェスチャーのSDKを公開したので、今後より多くのアプリが対応してくるでしょう。

この”魔法の杖”のようなジェスチャー操作は、ハリー・ポッターのファンなら楽しめそうですが、現実に役立つかどうかはまだ分かりません。Sペンそのものについては繊細な描写性能を持つ、快適で直感的なデジタルツールとしての有能さはこれまで通りです。

サムスンによると前世代モデルTab S4の購入者のうち86%が定期的にカメラアプリを使用していたといいます。タブレットでのカメラ利用のニーズの高さに答えるかたちで、Tab S6ではタブレット初のデュアルカメラになっています。13メガピクセルのメインカメラに加えて、人の視野よりも広い広角123度の5メガピクセルカメラが搭載されています。インカメラには、8メガピクセルカメラを備え、顔認証でのロック解除に対応。ディスプレイ内には光学式指紋センサーも備えています。

Snapdragon 855チップセットを備えていますが、Tab S6ではこのCPUを搭載したほとんどのスマホで使われている超音波式指紋センサーは採用されていません。サムスンの説明では、これは画面サイズの違いによるものとしています。